コーレルドローに出会った

私がコーレルドローというソフトに始めてであったのは1999年でVer8Jでした。当時家電販売員だった私のお客様に看板制作関係の方がいて、その方がカッティングシート作成のソフトとして導入したのがコーレルドローでした。
その方と一緒に使いながら覚えていくうちに、カッティング用だけでなく、普通のグラフィックソフトとしても十分使える機能をもっていることに気が付いたのです。(グラフィックソフトだから当たり前・・・)

そこで私がこのソフトを使って作ったのが店内のPOP。それまでワープロソフトで作っていたんですが、それより数段プロっぽいものが出来るようになったんですね。さらに曲線を使ってオブジェクトを作ったり、レイヤー操作を覚えると、ワープロの比ではない。位置や大きさを自由に変化させ自由にレイアウトすることが出来ることを知ると、もう戻れません。

そのころ販売店に出入りしていたデザイン屋さんが、最新のMacintoshパソコンと周辺機器、Illustrator & Photoshopを数百万円以上かけて導入。デザインルームに行きその様子を見学させてもらうことになったのですが、当時の最上級Macの能力はすごいと感じたものの、規模に違いがあっても彼らがチラシ創りでやっていることとはそう違いはないことを知るわけです。
ひょっとすると、このCorelDarwって、WindowsパソコンでIllustratorと同じことが出来る?


最初に買ったCorelDRAW 8J スタンダードエディション。15,000点の付属テンプレートは圧巻。この上にプロフェッショナルエディションというのががあった。
コーレルドローの解説書が欲しい・・・
     でも本屋さんにはIllustratorばかり

当時付属のマニュアルはかなり分厚く、ソフトの機能を淡々と解説したもので、初心者が覚えていくための手順を追って書かれているわけではないものでした。
それでも最初の数ヶ月で目的である「カッティングシート用図形デザインソフト」の用途としての基本機能は、前述の看板屋さんと二人でほぼマスター。難しい図形を描いてもカッティングに向かないことも分かってきた。オブジェへの色付けも必要ないので、以後あまりカラーに関する機能は詮索することはなかった。

その後も私は店内の案内ポスターやチラシ作りをやっていくことになったのですが、なかなか腕も上がりません。
このソフトを使って描いた具体的な作品例があるわけじゃなく、マニュアルで機能や操作を覚えても、それで何かを制作する技法というというところまではなかなか進まない。

そこで本屋さんに出向きソフトの解説書を探そうとしたのですが、全くありません。どんなに調べてみても出てないのです。次にパソコンを使ったデザイン関係の入門書をみると、それらは「PhotoShop & Illustrator」をベースにしたものばかり。
しかたないので、チラシ作成の手順指導書としてそれらの解説書を購入。描かれているデザインサンプルと技法を見ながら、CorelDRAWの機能に置き換えながら覚えて行くしかありませんでした。

さらにプロの作った他店のチラシや、ポスターを細部にわたり研究しながら、どういう技法を使って表現しているのかをチェックしりしたのでした。
私はそれまでデザインの勉強を専門にしたことはありませんでしたが、そうしてチラシやポスターの制作技法を学んでいるうちに、自然と配置や配色などの基本を覚えていったようです。

CorelDRAWの機能を使いわけながら、プロのチラシの表現と同じ効果を表現できるようになると、ますますIllustratorは必要ないソフトだと思うようになりました。

2〜3年もするとワープロで作るよりずっとましなポスターやチラシがCorelDRAWで作れるようになり、それをすぐにパソコンのプリンタで印刷して楽しめるようになりました。



本屋さんの書棚には
Photoshop & Illustratorをベースにした解説書ばかりが並んでいて、CorelDRAWのものは皆無です。
数少ない解説書の一つ。唯一のテクニック編として大変有効に利用させてもらった。著者は黒住浩司氏
思った色が出ない・・・

2007年8月、CorelDRAWの最新版「X3 Graphics Suite」の日本語版が発売されたのをきっかけに8Jから一気にバージョンアップすることにしました。
すでに看板業として独立しており、お客様へのプレゼンテーションもこれでずいぶんレベルがあがりました。
ところがしばらくたったある時、「色の再現性」がないことに気づき始めました。パソコンで作ったとおりの色合いが自前のプリンタで印刷されないのです。

プロのクリエーターとして、PCモニターの画面上で微妙な色使いを表現出来るようになると、プリンターでもそれと同じようなカラー表現が出来ないととても不便なのです。それまでは「鮮やかな赤」の色を塗ってもプリンタでは微妙に暗い色になることは分かっていたのですが、それはプリンタの能力とばかり思っていたのです。ところがどうもそうではないことに気が付いたのです。それはこのソフトで作ったイラストをホームページのWeb上(パソコンモニター)で見ると色が濁ってしまう原因を調べていてわかったのです。

その原因はグラフィックソフトを使う上での一番大切な部分、カラーマネージメント機能の勉強不足。一応光の三原則(RGB)色の三原色(MYCK)程度は知識として知ってはいたのですが・・・
RGBとCMYKのカラーパレット使い分け無視。もう一つがPCモニターのカラープロファイル&キャリブレーション未調整です。
数年前にモニターをEIZO(旧ナナオ)のやや大型のものに買い換えたけどそのまま使用。あわてて取説を読みながら細かい設定をすると、画面の色調が変化し画面の色とプリンタで印刷された色がだんだん近づいてきた。

グラフィックソフトを10年近く使って、ようやくモニター画面と自分のプリンタ間のカラーマネージメントを設定する意味を理解した瞬間でした。いやはや情けない。



CorelDRAW X3のカラーマネージメント画面です。Web用、プリント用、商業印刷用に簡単に変更出来ます。(クリックすると拡大します。)
もちろん各機器のプロファイルを登録しておけば高度なカラーマッチングが可能です。