コーレルドローはWindows用のグラフィック最強ソフトです。



最初に断っておきますが、ここではIllustratorと優劣を競うつもりはありません。デザイン業界においてIllustratorの方が圧倒的に出回っているわけですし、すでに最上級ソフトとして認識されておりますから勝負になりません。

私は最新のIllustratorを知りません。ひょっとしてこれら説明する内容はIllustratorでは当たり前に出来る機能かもしれません。いやそれで良いと思っています。つまりはWindowsユーザーがCorelDRAWを利用することでIllustratorと同じことが出来ることが大事なのだと考えています。ちなみに、右のマウスのイラストもIllustratorの解説書にある技法をCorelDRAWの描画機能を使って描いたもの。

このCorelDRAWはWindowsユーザーにとって親しみのあるWindowsのマウス操作だけで多くの機能を楽しめます。つまり左右のボタンをクリックするすることでほとんどの操作を完結します。Macユーザーの言う「ショートカット」はほとんど覚える必要がありません。左手は作業中にコーヒーカップを持つことが出来るのです。


ここでは解説書のようにこのソフトの各機能を説明するのではなく、私が使用する上で「これはすごい!」とか、「これは便利!」と思った機能を中心に披露したいと思います。

いろんな文面や図面を一つのソフトで作ることが出来る。

Illustratorを使っている方の多くはPhotoshopと一緒に利用されているケースがほとんどです。当然これをそろえるだけでも相当の出費になります。
ところがこの「CorelDRAW X3 Graphics shuite」を購入すると、同時に「Corel Photo-Paint X3」というペイントソフトが付属しています。もちろん両方のソフトは同時に起動して利用することが出来ます。(リンク機能はないようです。)
Corel Photo-Paint X3はペイントソフトとしても優秀で、精密なカラー調整だけでなく画像の切り抜き、透明処理などPhotoshopと同等の機能を有します。

CorelDRAW X3 Graphics shuiteは、イラスト作成だけではく、DPT機能も優れたものをもち、日本語に特化した原稿(文章を多用した出版物等)は無理でも一般的な日本語テキストデータを縦横斜めと自由に配置することが出来ます。文字の編集、割付も実にスムーズ。学級新聞、チラシ、カタログ等の制作にうってつけです。

あらゆる形式のデータを読み込むことが出来るインポート機能は、他社のソフトで作ったデータを読み込み、CorelDRAWの中で自由に配置することが出来ます。またグラフィックソフトでありながらSVC形式のデータを読み込めるのは面白く、Micorosoft社のPowerPointプレゼンテーションに似た使い方も出来ます。

 Windowsならではの操作性

どんなに多機能で高性能であっても、操作不自然だったり覚えにくかったりで作業時間が犠牲になっては話になりません。

CorelDRAW X3 Graphics shuiteはWindowsのオペレーションに則って開発されているため、その操作が他のWindwsソフトに大変似通っています。そのためMicrosoftWORDなどの作図ツールを使用したことがある人であれば、基本操作はすぐにマスターしてしまうはず。
ちなみにWindows版のIllustratorは、Macintosh版を移植したものでWindowsのオペレーション操作性とは明らかに違うため、Windowsになれた者には操作がしにくいと感じてしまいます。(優劣ではなく、どちらの環境に慣れ親しんでいるかの問題です。)

何度も言いますが、一番の違いはマウスオペレーション。左右のボタン操作とホイールの回転で、ほとんどのコマンドを即座に呼び出すことが出来ます。(逆にこのあたりがMacintoshユーザーに理解されにくいところ)
つまりこのCorelDRAWWindowsユーザーにお勧めするわけがそこにあります。
まあMacintoshユーザーでIllustratorを利用している人でしたら、このソフトにわざわざ乗り換える人はいないと思うけど・・・・




オブジェクトに矢印を持っていき、右クリックするとご覧のような窓が開きそこで操作可能なコマンドが表示される。
 同時に複数のページを作れる

「ドキュメントナビゲーター機能」がすごい。
CorelDRAWは複数のページ構成の表示やページの移動、追加・削除といった管理を行えます。どうもこの機能はIllustratorにはないらしい。

つまり各ページは独立したレイヤーをもちながら、オブジェクトはページ間を自由に移動したりコピーしたりすることが出来るということです。

そのため数ページにわたるお店のメニュー(献立表)など作っても、保存する時一つのファイルですむ。しかもページのレイアウトが縦・横入り交じってもちゃんと管理してくれたり、複数のページに同じオブジェクトがある場合、移動や貼り付けがとても便利です。パンフレットなど、複数のページに渡るものも、一つのファイルで管理できます。


画面左下に、Excelのページタグと似た表示が出る。さらに各ページには名前が付けられる。

たくさんのフォーマットでファイル出力できる。

描いたイラストデータを自分で管理しプリントして楽しむだけであれば、crdファイル形式(CorelDRAW専用形式)としてそのまま保存すればいいわけですが、どうしても第三者にファイルを転送し見てもらったり印刷してもらったりする必要が出てきますよね。当然先方はCorel Drawなんてマイナーなソフトは持っていませんから、そのままでは読み込めないし開けないのです。
そんな時活躍するのがAdobe社が提供しているアクロバットで有名なPDFファイル形式です。
私もお仕事でチラシや看板のデザイン画を描いて、事前の依頼先(お客様)にくとき、このファイル変換出力を使ってPDFファイルとして出力し、それをメールに添付して送ることをよくします。
※さらにすごいのは複数ページでつくったファイルをPDFファイルに書き出すと、そのまま複数のページとして変換してくれるので大変重宝しています。
ちなみにそのPDFに変換するときにも、最新の「PDF/X-a1」に対応しています。

印刷屋さんにチラシ等の印刷を依頼するときは、当然Illustratorの形式を選択します。これも各バージョンだけでなく、最新のCS2にも対応しており安心して受け取れ問題なく印刷してくれます。

PDFに出力変換するときの指示画面です。
 こんなお値段で手に入る

「CorelDRAW X3 Graphics shuite plus」のお値段は\57,540(税込)
amazon.co.jpで見ると\41,652(税込)である。

もっとすごいのはアップグレード版で\29,306。アカデミック版にいたっては\21,875である。(2008年6月時点)

さて、このソフトをちょっと使ってみたいと思っていらっしゃる方にここだけの話。
コーレル社の日本語サイトに行くと、なんと無料体験版がダウンロードできる。使用期間は30日だが、完全に作動する。ぜひ体験してみて欲しい。


最後に・・・・

今までグラフィックデザインの世界は、Macintoshにしか与えられていない特殊な世界でした。今でもデザイン会社や印刷会社はMicintoshとIllustratorを中心に制作活動が行われているのが現状です。
そのため学校のデザイン科でもMacintoshを教材として利用していますので、デザイナーの卵たちは、最初からMacintosh+Illustratorで勉強します。

しかし、世の中を見渡すと80%がWindowsのパソコンを使っている人たちです。彼らの中からデザイナー志望者が出てもおかしくないと思いませんか?
デザイナーの道を選んだ瞬間、Macintoshに乗り換えなければならないなんて、おかしいでしょう。

まさに私は、そんなWindowsユーザーで、デザイナー(?)の道に入りました。今更Macintoshの操作を覚える時間もありません。ましてIllustrator+Photoshopは高価すぎて手が出ません。
でもCorelDRAW X3 Graphics shuiteは、私の仕事で全く不自由を感じることなく創作活動ができる唯一のソフトです。しかし印刷屋さんはCorelDRAWを知りません。これで作ったデータを受け取ってはくれません。ワードやエクセルのデータは受け取ってもこんなすばらしいグラフィックソフトのデータを受け取ってはくれないのです。

最後になりましたが、もしあなたがWindows_PCを利用していて、デザインに興味のある方なら、迷うことなくCorelDrawをオススメします。 アマチュアやハイアマチュアの方だけでなく、プロ(商売)を目指そうという方にも悲観することはありません。

そのうちきっと印刷業界もWindowsデザイナーに対しても、それなりの印刷環境を提供してくれる日が来るんじゃないかと思っています。

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